理事長所信 2026

interview

緑の中に・・・
一燈照隅
~仲間と共に地域を照らす光となれ~
理事長 髙津 利嗣

はじめに

青年会議所とは何か。地域貢献とは何か。仕事とは、家族とは、自分とは、幸せとは何か。これらに明確な答えはなく、各々の考え方が唯一答えとなり得ます。常に動き続ける時代の中、この答えは必ずしも不変とは限りません。

1972年に明るい豊かな社会を実現しようと立ち上がった52名の青年たちの手によって誕生した八千代青年会議所も、今年で55年目という節目の年を迎えます。数多の先輩諸氏の篤い想いがここまでバトンを繋いできてくださったこと、感謝とともに心から誇らしく思います。コロナを機に様々なことが従来通りいかなくなっています。慣れ不慣れの問題なのか、前進なのか後退なのかも未だにわかりません。

ただ私たちにできることは現状に適したやり方を模索していくこと。今までの当たり前を当たり前と思わず、改めてその本質を確かめること。今必要なのは問うことです。青年会議所とはどのような団体なのか。なぜ青年会議所活動をするのか。なぜ今の仕事をしているのか。幸せとは何か。自分とは何なのか。各々がそれらを問い詰めた先に、きっと各々の答えがあります。

青年会議所は多様性が認められた団体です。各々の答えが新たな青年会議所の価値を生み、明るい豊かな社会の実現に寄与し、青年会議所の掲げる目的である世界平和へと繋がると信じています。

自覚と覚他

私たちは時に"ない"ことばかりに目を向けがちです。仕事ばかりで自分の好きなことをする時間がない、あんなに働いているのに欲しいものを買う程の経済的な余裕がない、など。それでも華金は同僚たちと飲みに行き、長期休暇は家族と旅行へ、スマホは何年か毎に買い換えています。

世界82億人の中で私たちと同じ日常が送れる人は何%いるのでしょうか。ある国では紛争が起こり、ある国では宗教上の理由で差別され、ある国では食べることすらままなりません。私たちが"ない"と思い込んでいる日常は、その人たちから見たら十分すぎるほどに"ある"日常です。私たちの裕福は誰かの犠牲の上に成り立っています。それなのにできることをせず、安易な道ばかりを選びがちです。

紛争地域の人たちのために何かできないか、差別はどうやったらなくせるのか、貧困問題はどうしたらよいのか、考えることもせず日々目を伏せて生きていませんか?例え実際に行動することが難しいとしても、今の恵まれた環境に感謝できていますか?日本は世界でもトップ5に入る"与える"ことができる色々な意味で裕福な国です。

自分さえ良ければそれでいいのではなく、少しでも誰かのため何かのためになれないかと常に問いかけ、自ら行動や発信をしていく義務が私たちにはあるのではないでしょうか。

未来の可能性を育む

自己肯定感、私が個人的に考える生きる上でとても大事なものです。自己肯定感とは曖昧な表現ですが、『自らの在り方を評価できる感情』や『自らの存在意義を肯定できる感情』と言われています。大人になってから肯定的になるケースもあるかも知れないですが、脳科学分野ではその多くは幼児期前半から学童期くらいで芽生えると言われています。

自己肯定感が大事だと考える理由は、自己評価を大事にし他者評価をあまり気にしない、自分の良いところも悪いところも受け入れる、物事を良い意味で楽観的に捉える、他者に対して寛容な点です。

昨今人から見たら小さなことで悩み、自殺してしまうという悲しい事例が散見されます。子供たちを本当の意味で守るためには、自己肯定感を高め他者を尊重しつつも自分の芯を持って生きていけるようになってもらう必要があるのではないでしょうか。そのためには親御さんを始めとする親族からの愛情だけではなく、地域からも愛されている、大切に思われていると感じてもらうと共に、小さな成功体験を積むことのできる機会を提供する必要があります。

より良い地域社会を共に創るために

ベッドタウンとして20万人を越える人口の八千代市ですが、『ほどよし。やちよし。』のスローガンの通り様々な面で"ほどよし"と言われています。市内には八千代市の魅力発信を目指す団体が多く存在しますが、現状各団体が各々に活動をし、その情報も十分に集約しきれておらず、各団体任せになってしまっている状況にあります。

また使わなくなった公共施設も上手く有効活用ができていないという問題もあります。人財不足や情報発信の不得手など団体毎に問題は異なりますが、お互いが得意とする分野で相互協力をし、活用されていない資源を有効活用することによって市の目指す「住みたい・行きたい・働きたい」まち作りの一助になれると考えます。

今必要なのは市政を越えた連携であり、今もなお各団体の中心として活躍する多くの先輩諸氏を輩出した青年会議所だからこそできる役割があると確信しています。

青年会議所と意識

明るい豊かな社会の実現に向け、一番簡単で確実な一歩目は何でしょうか。私はメンバーの成長と成功だと考えています。メンバーの大半は八千代市内で会社を経営し、同じく市内に住まいを構えています。業績が良く会社に利益が出れば法人税として市の財政が潤いますし、個人の手残りでも同じことが言えます。またその会社で働く従業員も同じです。私たちの本業の成功には、地域にとって明確なメリットがあります。

それでは本業の成功には何が必要か。私は個人の成長だと思います。人としての魅力である人間力や人としての厚みを出す教養、そして組織内での役職毎の立ち振舞方など、その全てを青年会議所活動の中で学ぶことができます。私は青年会議所とは非常に優れた人財育成システムだと考えています。同じ地域に住まう同じ世代の仲間が同じ方向を目指し、単年度制で様々なことを経験でき、40歳になれば卒業していきます。地域のために活動を一生懸命にすることによって、巡り巡って自分の成長へと繋がっているのです。誰にでもこの経験を手にする機会は転がっています。

ただ一つその機会を実際に成長に変えるための条件があります。それは真剣に本気で青年会議所活動に向き合うことです。本気で向き合うからこそ悩み、成長できます。真剣に取り組むからこそ、例会や事業の成功に心から達成感を持つことができます。また一生懸命に活動していると各所から必要とされる声が上がってきます。そこで初めて自分たちの存在意義を感じることができます。

懸命に活動することで個人として成長し、会としても地域から必要とされ、本業もより上手く行くようになり、結果地域も良くなる。私たちの活動には明るい豊かな社会を築くための好循環を作り出す無限の可能性が秘められています。

あなたが誰かに頼まれてやっているその業務、面倒臭いと思うのか明るい豊かな八千代を作る一つと捉えるのか、それはあなたの意識が決めることです!

55年という歴史とこれから

八千代青年会議所は今年で55年目という節目の年を迎えます。これまで継続して活動してこられたのも、温かいご理解とご協力をいただけた地域の関係諸団体の皆様、県内を始めとする今までの全会員会議所会員の皆様、54年間想いを繋いでいただいた先輩諸氏の皆様のお陰です。全ての皆様に感謝の気持ちをお伝えするとともに、これからも明るい豊かな社会の実現のために尽力することをお誓い申し上げます。

私たちの活動には終わりはありません。先輩方がそうであったように、私たちもまた次代にこの素晴らしい組織を残していく義務があります。そのためには会員の拡大が必須です。会員拡大において一番重要なのは今の会員が自分たちの活動に誇りを持てているかだと思います。自分たちの活動が素晴らしく、会として誇れるものであれば自ずと人に広めたくなるものです。

まずはより多くの人に青年会議所とは何か、どのような活動をしているのか、活動しているメンバーはどういった人たちなのか、何でもいいので知ってもらうことがスタートラインになってきます。入会してくれそうな人を探すのではなく、日頃から例会や特に事業に参加してもらい我々の活動のやりがいを知ってもらうことで共感を得、常に入会の門戸を開いておく必要があります。次代の八千代青年会議所のためにも、そのような環境作りに努めてまいります。

継承ではなく承継

青年会議所の最大の特徴は40歳での卒業です。かくいう私も来年で卒業となります。これまで様々な役職を経験し、今だからわかることや見える景色もあります。卒業を控えた今一番思うことは、JCでの思い出を振り返りたい、華やかに見送ってほしいということではなく、自分が活動を通して得て来た経験を少しでも残る現役に還元し、卒業までのJCライフを出来る限り有意義なものにしてほしいということです。

"八千代青年会議所"という形や仕組みを継承することは簡単ですが、自分の経験を通して学んできたことや想いを承継することは簡単ではなく、それこそがこれからの八千代青年会議所にとって大事なものとなります。

目に見えない想いを伝えるためには個人個人の対話しかなく、そのような機会をできる限り増やしていく必要があります。

むすびに

千葉市で生まれ育った私が縁あって八千代青年会議所に入会してから早いもので今年で8年目になります。この8年で卒業していった先輩を含め本当に多くのメンバーと関わってきました。個性豊かなメンバーでしたが、皆やる時はやり、そして助け合うことを厭わず、ぶつかり合いながらも一つの目標を達成する掛け替えのない経験をすることができました。

あの日懇親会の場で勢いで入会を決めた自分の勇気と出会えた素晴らしいメンバーに感謝します。

昨今、青年会議所活動も変革期を迎えていると感じます。どのLOMも会員拡大に悩み、過去からの踏襲では上手くいかなくなってきているケースがあります。そんな時だからこそ、今青年会議所とはどのような団体でどのような活動をすべきなのかを改めて問う必要があるのではないでしょうか。過去にならえは簡単ですが、それはただ私たちが思考停止して楽を選んでいるだけです。出来上がったものを一旦壊し組み替えることはとても労力がいりますが、55年という節目だからこそ、これからの八千代青年会議所のために、そしてその活動の先にある明るい豊かな社会の実現のために何が正しいかを改めて問い直し、一歩踏み出していくことが未来へと繋がっていきます。

青年会議所活動は少なくとも仕事や家族との時間を費やしてもらう必要があります。皆自分の人生の一部を削って活動してくれています。皆の命を預かっている立場として、決して無駄な時間にはさせません。今年が終わった時、この1年頑張ってきて良かったと全員が思えるよう、理事長として全力でやり抜くことを誓います。

家庭と仕事を大事に、そして全力で活動してください。中途半端にやるよりもきっと楽しいはず。あなたが楽しければ周りも楽しいはず。そしたらきっと楽しい青年会議所になっているはずです。私たちが楽しければ絶対地域に良い影響があるはず。八千代が元気になれば日本にも波及するかも。日本が明るければ世界が変わるかもしれない。その一歩は私たち個人の意識次第。この理事長所信に費やした時間も世界平和に繋がっていると信じています。

関わりのある全ての人に感謝! LOVE&PEACE!!

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